はじめに・・・ どこかで逢えたらに掲載されている漫画の作成過程を書きました。 数あるコミックサイトのそれぞれが、色んな過程を経て作成していると思います。 CGへたれ。絵柄へなちょこ。着色センスおっぺけぺー。漫画のネタへろへろ。 そんなサイトですが、それなりに考えて描いてるんだなぁっと思ってもらえたら嬉しいかもです。 このページにある手順はあくまでどこ逢えの二人の手順です。 現役バリバリで描かれている方達が読んでも得られるモノは何もないです(;´Д) |
へっぽこ&じゅん |
下書きを描こう |
■下書きを描こう(担当:じゅん) 漫画を絵として最初に取り掛かる作業を下書きと云います。 この作業を抜いていきなり作画する方もいるようですが、うちはそんな凄腕でもないのでしっかりと構図まで考えて作り上げていきます。 勿論、この作業にかかる前にネタの考案が必然です。 ネタの考案についてはネタを絞ろうを参照してください。 ネタの考案を元に絵として作り上げていきます。 当HPではこの作業をじゅんさんが担当しています。 ラフにさらさらっと軽く描いていきます。この時注意する時は原稿がアナログ(紙)だった場合、広告チラシの裏やノートの一部でもいいので大体の構図が浮かぶ程度に仕上げるという事です。 細かい事は気にせず思いきり描く感じが良いと思います。 下書きの中で必要なのは、「起承転結はしっかりしているか?」「アクの強いコマはないか?」「物語に違和感はないか?」の3点です。 一つずつ説明します。 ●起承転結はしっかりしているか? これについては4コマの基本編、起承転結にしようを参照してください。 ●アクの強いコマはないか? アクの強いというのは、4コマの中で浮いているコマ、違和感のあるコマはないか?という意です。 左の漫画では1コマ目、3コマ目、4コマ目がそれに該当します。 下記に記されている下書きを修正しように詳しく記述しています。 簡単に述べると、キャラクターの大きさや位置関係です。 ●物語に違和感はないか? 4コマ漫画の1本1本での単体での話の場合は気にすることはありません。 ですが連載モノになると物語性が重視となるので、次を読みたくなる「ヒキ」や突発して変なキャラクターが出ていないか?や季節や時間は間違っていないか?もしくは流れているか?がポイントとなります。 この3点に注意しながら描いていきます。 何度もいいますが、この時点ではあくまでラフに思いきり描くことが大切です。 |
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下書きを修正しよう |
■下書きを修正しよう(担当:へっぽこ) 下書きを修正します。 上記で述べた3点に注意をしながら変更していきます。 1コマ目と3コマ目と4コマ目がソレに該当しているので修正を行います。 当HPではこの作業をへっぽこが行っています。 どこに問題があったのかを1つずつ説明します。 ●1コマ目 1コマ目のいるオーガの位置に問題があります。 2コマ目でオーガが走りながら襲い掛かっているのなら、1コマ目のオーガがあまりにも大きすぎます。オーガであると読者に分からせるだけの大きさを保持しつつ、できるだけ小さく描く事が大切です。 ●3コマ目 修正前の状態では二人の立ち位置に問題があります。 1〜2コマ目で背後から襲い掛かっているのですから、Moeの前方にいるのは不自然です。 なので背後から覗き込んでみると・・・。という感じが自然です。 この時、二人を接近させてお互いの大きさの比例を自然と読者に理解させる必要があります。これほど大きなオーガですら・・・。という狙いもあります。 ●4コマ目 3コマ目で述べた事を繋げるとオーガの大きさが修正前の4コマ目ではオーガは小さすぎます。 ゆえに一回り大きくして、ちょこんっと座っているように見せるわけです。 以上な事を修正します。 細かい事ですが、細かいところを修正して自分たちにできる可能な限りの高い品質を読者さんに読んでもらう為にこの作業は肝心だと考えています。 |
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ペン入れをしよう |
■ペン入れをしよう(担当:じゅん) 下書きが完成するといよいよペン入れになります。 この作業はじゅんさんが担当です。 ここで注意する事は、完成図を常に頭に浮かべながら入れていくことです。 修正は下書きの段階で終わっているので、なぞる様に。もしくはしっかりとした線で主線を引いていきます。 なかなか度胸がないと綺麗な線が描けないモノで、変に下書きを意識してなぞってしまうと、線がぐにゃぐにゃと曲がったりしてしまいます。 なので、思い切って描くのがポイントかと思われます。 現在、連載中のMoeMoeはデジタルコミックなので主線を間違えても容易に描き直しが可能です。 アナログ(紙)の場合は、日ごろからそのキャラクターを描く癖をつけて自然と手が動くまで慣れておくと描きやすいかもしれません。 ペン入れになった時に注意する事は他にもあります。 線の太さでキャラが相殺しあっていないか。擬音は画面にうるさくない程度に仕上がっているか。 下書きでの修正部分はいかせているか。 などです。 線の太さでキャラが相殺というのは、作者のタッチ(作風)によって変わってきますが。MoeMoeの場合、白黒漫画という事もあるので気をつけています。 色の判別が2色なのでお互いが重なった時の色。そしてその境界線である主線の接点についてです。 それらは白抜きや線を太くする方法などでそれらを回避します。 擬音がコマにうるさくない程度に仕上げるというのは、その音に見合った大きさにしているかどうかという事です。 見せゴマでは大きな擬音も漫画の技法ですが、無意味な音が目立つのは逆効果かと考えます。 1つ1つのコマを大切にその中の擬音を考えて入れていきます。 小難しい事に聞こえるかもしれませんが、気にしないのと気にして描くのではやはり違いが出てくると思います。 |
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着色しよう |
■着色しよう(担当:じゅん) ペン入れが終わったら着色です。 着色はじゅんさんの担当です。 注意する事は着色でもあります。 今回の漫画の場合は・・・。 時間帯は花火が綺麗に見える夜なので星空を。 擬音(叫び声)は背景でもある星空にかぶっても良い様に白抜きをします。 影を長くさせて花火の明かりが際立つようにします。 フキダシの中にあるMoeは実際の色より薄くすることによって、見分けしやすいようにします。 花火は分かりにくい感じにして、線香花火らしさを出します。 夜なので全体に暗く見せます。 以上の事を着色で配慮しておこなっていきます。 4コマ漫画は読者に伝えられるコマが少ないので、1コマ1コマを可能な限り分かりやすく、可能な限り見やすくしていくことが大切だと考えています。 着色が終了すれば、完成まであと1歩という事になります。 通常、1人で描かれているサイト様はこれで完成かと思いますが、当HPは2人で描いているので最後に最終チェックがあります。 これを通ればはれてサイト上にアップ作業ができるわけです。 カラー原稿の場合、以上の事以外に。 目がちらつかない配色になっているか。キャラの着色は間違っていないか。 この2つに気をつけて着色します。 MoeMoeは2色漫画なので使用できる色の幅がとても狭いです。 ゆえに配色には気を使っています。 |
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最終チェックしよう |
■最終チェックしよう(担当:へっぽこ&じゅん) いよいよ最後です。 色々な過程を越えて掲載の手前まで来ました。 さて、ここでダメだしが出ました。 Moeの顔にある鼻の有無についてです。 無い方が可愛く見えるという事から、鼻を消します。 上の着色後の漫画を見比べれば分かると思いますが、こちらのほうが可愛く仕上がっていると思います。 ほんの些細な事なのですが、このわずかな点のような鼻でもあるとないとでは、見た目にも大きく変わってきます。 これで完成となります。 4コマ漫画を描く上で僕たちが気をつけている事がご理解していただけたでしょうか? 絵も内容もへなちょこだからこそ、自分たちにできる可能な限り完成度の高いモノを提供しようと頑張っています。 微力ですけどね(;´Д) |
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