私が訓練教官のハートマン専属教官である
話し掛けられた時以外は口を開くな
 
 
糞ネコ飯食う前後に“サー”と言え
分かったか、ゴミ虫ども!
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
ふざけるな! 大声だせ! タマ落としたか!
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
貴様ら雌豚どもが俺の訓練に生き残れたら――――
各人がハンターランクが上がり一人前のハンターとなる。毎月接続料金を支払い続ける一山いくらの消耗品だ!
その日までウジ虫だ!ドンドルマで最下等な生命体だ
 
 
貴様らは人間ではない
モンスターのクソをかき集めた値打ちしかない!
 
 
貴様らは厳しい俺を嫌う
だが憎めば、それだけ学ぶ
俺は厳しいが公平だ。職業の差別は許さん
双剣、俄ガンナー、ラスコン片手使い、笛吹きを俺は見下さん
すべて―――
 
         . .
平等に価値がない!

俺の使命は役立たずを刈り取ることだ
愛するドンドルマの害虫を!
 
分かったか、ウジ虫!
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
ふざけるな! 大声だせ!
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
…スキン頭、名前は?
 
 
「○○○○です、サー!」
 
 
ふざけるな! 本日より切り上げ大王と呼ぶ
いい名前だろ、気に入ったか?
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
聞いて驚くな、切り上げ大王!
ハンターランクは高ければ高いほど廃人の証明だ!
 
 
 
 
 
「あっちはブリーダー? ペットが僕?」
 
 
 
<背後から聞こえた小声振り向き、凄まじい勢いで迫り来るハートマン>
 
誰だ! どのクソだ!
ドスランポスの手先の爬虫類め!
ぶっ殺されたいか!?
 
 
…返答なし?
 
 
物売りのババァか!?
 
上出来だ、死ぬほどポーチ集めさせてシゴいてやる!
ケツの穴で武器を振るってゲリョスを倒すまでシゴき倒す!
 
 
 
貴様か、腐れランサーは?
 
 
「Sir,No Sir!」
 
 
クソが!貴様だろ、臆病笛吹きは!
 
 
「Sir,No Sir!」 
 
 
<適当に生贄となるハンターを探し始めるハートマン>
  
 
「自分であります、サー!」ホルンを持った若者が前に出る
 
 
そっちのクソか…

勇気あるヤングチキン
ジョーカー二等兵、正直なのは感心だ。気に入った。
家に来てクソ飯使っていいぞ。
 
 
 
<ハートマン、ジョーカーの腹に鉄拳をぶち込む。たまらずジョーカー膝をつく>
 
スキン小僧が! じっくり可愛がってやる!
イベント参加や飛び込み回避を出来なくしてやる!
さっさと立て!
隠れてネットナンパしてみろ
エリアチャットで貴様のナニの大きさを叫ばせてやるぞ
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
なぜホルンを始めた?
 
 
「ホルンで味方を支援してみたいからです。サー!」
 
 
笛吹き志願か?
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
笛吹きの顔をしろ!
 
 
「Sir…」
 
 
エリアに誰もいない時に演奏した時の顔だ!
 
 
<ハートマン、ジョーカーの倉庫から貴重なホルンを奪い取り、売り払う。ジョーカーは苦悶の表情で両手をつく>

これが笛吹きの顔だ、やってみろ!
 
 
「AOOOHHHHHHHHHH!!」
 
 
ふざけるな、それで狂走効果がでるか!
気合を入れろ!
 
 
「AOOOHHHHHHHHHH!!」
 
 
迫力なし。練習しとけ
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
貴様の言い訳は?
 
 
「言い訳ですか?」
 
 
アホ相手に質問するのは俺の役だ!
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
続けてよろしゅうございますか?
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
不安か?
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
将来が?
 
 
「Sir…」
 
 
何だ? 俺をクソと呼びたいのか?
 
 
「Sir,No Sir!」
 
 
貴様、いつからホルン始めた?
 
 
「2週間前からです、サー!」
 
 
その割にはクソだ。サバ読んでるのか?
 
 
「Sir,No Sir!」
 
 
ふざけるな!
将来、飛竜討伐の時に雑魚に叩かれて吹けずに力尽き。ホルンで戦う事すら忘れているのがお前だ!
 
 
ホルンのどこが好きだ?
 
 
「音色で様々な効果を出す事です、サー!」
 
 
ホルンは攻撃力もそこそこあるんだぞ、カウボーイ二等兵
毒属性があるものもある。スタンも入るぞ!
…結局、超絶一門に変えるんだろ?
 
 
「Sir,No Sir!」
 
 
超絶一門で戦いたいか?
 
 
「Sir,No Sir!」
 
 
超絶一門を使うのはHRが50超えてからにしろ! 乱舞ばかり使うな!
きっちり見張るぞ!
 
 
 
<再び歩みはじめるハートマン、一人のハンターの前で立ち止まる>
 
 
両親が生かしておいた子がいるのか?
 
 
「Sir,Yes Sir wwwwww」
 
 
お前の格好を見たら嫌になる!
カイザーを着れば良いと思っているのか!
 
 
<頭上の名前を見ながら>
この変な名前はお前か?
 
 
「△△△△です、サー!wwwwww」
 
 
△△△△? あみだクジで決めたのか?
 
 
「Sir,No Sir wwwwww」
 
 
気品のある名前だ、ギルド関係者か?
 
 
「Sir,No Sir wwwwww!」
 
 
貴様、なぜ語尾に「w」を付ける?
 
 
「好きだからですwwww サーwwww」
 
 
ふざけるな!
wは頭の弱いやつ特有の匂いがする。このクソオタク野郎!
返答に困っても「w」、意味が分からなくても「w」
貴様も連発すれば良いと思っているのだろう?
 
 
「Sir,No Sir!」
 
 
名前が気に食わん。実名を使っているような名前だ
今からは、ほほえみデブと呼ぶ
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
楽しいか?ほほえみデブハンター?
 
 
「Sir,No Sir」
 
 
今すぐその装備を外せ!
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
モタモタするな! 装飾も外せ!
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
グズグズするな! 全部を倉庫に入れろ!
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
どうした?早く倉庫に入れろ!
 
 
「頑張って入れてます、サー」
 
 
デブハンター、3秒やる
3秒だ、分かったか!
これ以上、意味の無い高級品を着飾る気なら頭蓋骨をザザミにくれてやる!
1! 2! 3!
 
 
「できません、サー」
 
 
ふざけるな!クズ肉!
 
自らそのカイザーを消せ!
  
 
 
<倉庫を閉めて戻ろうとするハンター>
 
  
 
誰が帰ってこいと言った? クソが!
そのまま売っぱらえ!
 
 
 
<ブルブル震え始めるハンター>
 
 
偏った格好をしたくなくなったか?
 
 
「Sir,Yes Sir…」
 
 
ふざけるな! 聞こえんぞ!
 
 
「Sir,Yes Sir」
 
 
大声出せ! タマ落としたか!
 
 
「Sir,Yes Sir!」
  
 
 
 
よし、各々武器防具を装着!
 
 
ケツの穴を引き締めろ!
モンスターハンターはマゾゲーだがそれ以上に大きな魅力がある!
自分なりのプレイスタイルを作れ!
さもないと1ヶ月で即引退だ!

「Sir,Yes Sir!!」